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ブルリューク、ダヴィド・ダヴィードヴィチ BURLIUK, David Davidovich |
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| 1882年(ハリコフ県セミロトワシチナ)―1967年(二ューヨーク) | ||||||
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1910年代のロシアの詩および絵画におけるアヴァンギヤルド運動を主導。 数多くの展覧会を主催したほか、文学・美術グループ「ギレヤ」を結成(1910年)。 芸術評論、理論の分野でも活躍。 風景画、風俗画、立体=未来派の作品により名声を確立。 7 馬 Horses 油彩・カンヴァス 43×52.5cm 1926年、芸術文化館(レニングラードより入手 ZhB‐1580 ブルリュークが未来派のパイオニアの一人、大胆な実験者、類型的な思想と対決する闘士としてロシアの芸術史に登場したのは20世紀初頭のことであった。 1910年代、ブルリュークは奇をてらったような絵画、詩、論文、さらには当時流行していた芸術家と文学者たちとの討論会での演説などで常にスキャンダルを巻き起こす人物として知れ渡っていた。 同世代の画家たちと同様にブルリュークも、やや理性的な印象主義から、プリミティヴィズムを経て立体=未来主義、無対象表現へと急激な変転の道を辿った。 ミハイル・ラリオーノフの作品に見られるようなアイロニーやリリシズムを排した《馬》は、ブルリュークの表現主義的プリミティヴィズムの典型的作品であり、彼め錯綜した、やや陰気な世界観を反映したものである。 褐色一色に塗られた三頭の馬の尻は、黒で乱暴に荒々しく縁取られている。 その背景には、それぞれ青、ピンク、黄土色、褐色、緑色による単色の、寸法の異なる平面が配置されている。 ここには実生活の営みから隔絶された情景が描かれている。 周囲の音に聞き耳を立てる用心深い馬の画像は、表現力に富む線形・色彩処理によって、何物にも束縛されない、野生的な自然の力を具現するものとして感受される。 ピンクと青緑色とのリリカルで異様なまでに鮮烈な組合せ、そして、ダークブルーを背景にした上品な緑の閃光も形象を複雑なものにしている。 その鋭さは、人間の潜在意識が意識の表面に跳ね上がってくる時の衝撃にも相通じるものがある。 画家は絵を見る者に、地上の文明の古来からの象徴を思い起こすよう迫る。 左側に簡潔かつ平板に描かれた小馬が、サハラ砂漠やロシア北方で発見された岩面彫刻を思い起こさせるのも偶然ではなかろう。 ブルリューク自身はもちろんのこと、ヴェリミール・フレーブニコフをはじめとする彼の周囲にいた詩人たちにとっては、馬のモチーフは南ロシアの広野にかつて存在した古代スキタイ文明の象徴なのである。 (V.F.K.) |
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| Cat.no.7 馬 | ||||||